ビタミンC研究委員会の沿革

委員長 堀尾 文彦

  1. 趣旨・目的 ビタミンC研究委員会は、ビタミンCおよび関連分野の研究の進歩、発展に寄与することを目的とする。 (ビタミンC研究委員会会則に記載)
  2. 設立年 昭和42年(1967年)
  3. 変遷
    第1回ビタミンC研究委員会
    開催日:昭和42年(1967年)7月1日
    会場:駒沢女子短期大学
    演題数:4題  出席者:71名
    設立時の委員等:
    【顧問】永山武美、藤田秋治
    【委員】稲垣長典(お茶の水女子大学)、池田静徳(京都大学)、川崎近太郎(大阪大学)、桜井芳人(日本女子大学)、島薗順雄(東京医科大学)、竹内 勝(千葉大学)
    【事務担当】荒川信彦(お茶の水女子大学)
    【特別委員】小原正郎(藤沢薬品工業株式会社)、高柳 隆(田辺製薬株式会社)、武田健一(塩野義製薬株式会社)、美間博之(武田薬品工業株式会社)、宮武一夫(第一製薬株式会社)
     その後、1年に3~4回の委員会が開催され、令和元年7月までで第159回の委員会が開催されている。各委員会の講演要旨は「ビタミン」誌に掲載されている。また、現在の「ビタミンC研究委員会会則」ならびに「委員、顧問、役員に関する規定」は平成15年に制定された。
     現在の堀尾文彦委員長の下では、1年に3回の委員会が東京や名古屋を中心会場として開催されている。
     本委員会の活動は、次の6名の歴代の委員長により運営されてきた。
    【歴代委員長】
     稲垣長典(お茶の水女子大学家政学部) 昭和42年度~昭和50年度(世話役)
     稲垣長典(お茶の水女子大学家政学部) 昭和51年度~平成4年度
     池田静徳(近畿大学水産研究所) 平成5年度
     荒川信彦(お茶の水女子大学家政学部) 平成6年度~平成8年度
     村田 晃(佐賀大学農学部) 平成9年度~平成21年度
     重岡 成(近畿大学農学部) 平成22年度〜平成28年度
     堀尾文彦(名古屋大学大学院生命農学研究科) 平成28年度から現在に至る。
  4. 会員等(令和元年8月現在)
    【委員長】堀尾文彦
    【委員】重岡 成(副委員長)、尼子克己、石神昭人、石川孝博、倉田忠男、小城勝相、佐久間長彦、鈴木恵美子、田井章博、錦見盛光、武藤徳男、吉川祐子
    【事務担当】石川孝博
    【特別委員】田村 元、山本憲朗
  5. 活動状況
    1年に3回の委員会を開催し、各委員会において委員による研究発表(3~4題ほど)を行っている。加えて、1年に1~2回の特別会員による講演を行っている。委員会会場としては東京や名古屋で開催している。各委員会の講演要旨と質疑・回答記録は「ビタミン」誌に掲載されている。
  6. その他特記すべき事項
    平成11年11月12日開催の第100回ビタミンC研究委員会を記念して、当時の故 村田 晃委員長がまとめられたビタミンC委員会記録集「100回の歩み」の巻頭言を転載する。転載については故 村田 晃元委員長のご承諾を得ている。

 

「ビタミンC研究委員会第100回を記念して」

(平成11年11月12日 委員長 村田 晃)

  ビタミンC研究委員会は,今回が記念すべき第100回になります。昭和41年に東京と大阪で開催された2回の「ビタミンCに関する講演会」を受けて、稲垣長典教授を中心にビタミンC研究委員会の設立に向けた準備が始まりました。そして、昭和42年7月に東京で第1回の委員会が開催され、71名の出席のもと、4題の研究発表が行われ、委員会は発足しました。委員は、稲垣長典、池田静徳、桜井芳人、島薗順雄、竹内 勝、川崎近太郎の各教授で、役員は置かず、稲垣教授が世話役、教室の荒川信彦助教授が事務担当となりました。

 その後、委員会は、東京、関西などで、年3~4回開催され、毎回、3~4題の研究発表が行われました。それらの研究発表の要旨は「ビタミン」に掲載されていますが、欠乏症の予防・治療という枠から広がって、十分に摂ると多様な作用があることが明らかになり、ポジティブ・ヘルス的な研究に変わって行くのが分かります。今や、分子生物学的な基礎研究から臨床医学応用面まで展開しています。

 委員長が置かれたのは、昭和51年で世話役の稲垣教授が推薦されました。副委員長が置かれたのは昭和52年で、幹事の池田教授が就任しました。特記すべきことは,昭和55年4月の第42回委員会において、ビタミンCの見直しに貢献したポーリング博士を招聘して、ビタミンC大量投与の問題について討議したことです。また,ビタミンCの栄養所要量は,改定の度本委員会でも検討してきましたが、この程の第6次改定で50 mgから100 mgに増量されることになり、画期的なことであると関係の委員に敬意を表する次第です。

 現在、委員はビタミンC研究者のほとんどを網羅して14名(別に顧問・客員5名)、特別委員は13名で、委員会は年3回,東京で開催しています。委員会の設立から発展までの稲垣初代委員長の偉業を称えるとともに、歴代の委員長、委員に敬意を表します。また、特別委員のご援助に感謝します。最後に、21世紀に向けて、ビタミンC研究委員会の更なる発展を祈念いたします。